保険金支払いの免責事由から考える

 イラクで亡くなったフリージャーナリストの橋田信介さんの遺族が保険会社を提訴したというニュースがある。
 保険会社のAIU保険が約款の免責事由から保険金支払いを拒否したのを不当として起こった。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041020-00000023-san-soci Yahoo!ニュース - 産経新聞
 http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/10/20/20041020ddm041040099000c.html - 毎日新聞

 AIU保険は「旅行地域が約款の免責事由にある『武力行使の状況下』あるいは『武装反乱の状況下』にあたる」と主張。
 遺族は「約款に記載された『急激かつ偶発な外来の事故』に相当し、支払い義務がある」と主張。
 みなさんはこれどっちの主張に理があると思いますか?
 橋田さんの妻の幸子さんは、「『戦闘地域』を理由にした支払い拒否を裁判所が認めれば、小泉純一郎首相やアメリカのブッシュ大統領の『戦闘は終結した』との認識が誤りになる。イラクはフリーで取材に行く人たちにとってますます入りにくくなっており、この裁判で問題意識が高まり、応援する形になればと思った」というのを主張と提訴の根拠としているみたいです。
 単純に人情からしたら遺族を応援したいけど、これは保険会社に理があると考えます。
 例え「国家としての戦争」が終わったと各国の元首が言っても実際にそれで即全ての武力闘争が終わるわけでも、完全に平定してから宣言したわけでもない。小泉首相ブッシュ大統領がそういう見解しめしても実際にそこではまだ武力行使の状況下であったのは世界中の誰もが認めるところでしょう。
 どこかに戦闘地域にも行く事を前提とした保険があるというのを昔読んだ事があるけど今はどうなのかな。そういう保険をやはり選ばないといけないんやろうね。掛け金大きそうだけど。


 ジャーナリストのお陰で世界中の色んな情報が手に入るわけだし、その人達を応援する形になればというのには賛同するので、例え今回円満に解決しなくても後に良い影響出ると良いなぁ。前述のような保険を備えた会社が増えるとかさ。